不妊診療 pregnancy2
卵子の老化
「30歳を越えた頃から肌の衰えを感じ始めた」というのは、その年齢を過ぎた女性なら誰もが実感したことではないでしょうか? 実は目に見えないけれど、卵巣と卵子も年齢とともに老化、そのターニングポイントは“35歳”といわれています。
肌と同じように、血流が悪くなることによって、卵巣は線維化し、年齢とともにだんだん委縮し、硬くなり、機能が低下します。卵子も数や質が低下するなど老化します。そして、卵子がうまく育たない、排卵が起こらないといった不妊の原因につながります。
生理が順調に来ているのになぜ?
生理がある限り妊娠できると思っている人は多いですが、それは大きな間違いです。年齢や生活習慣からくる卵巣や卵子の老化によって、生理があっても妊娠しにくくなってしまうのは避けられない現実です。しかし、老化を早める習慣を避け、体質改善することによって老化のスピードを遅らせることはできるのですから、日々、気をつけておきましょう。
治療方法
根本的な体質改善で結果が出ないときの幹細胞治療
月経血幹細胞治療
卵巣や子宮に幹細胞を直接注入します。
卵子や精子に問題があり、体内での受精が難しいカップルに対しては、体外受精という選択肢が用意されていますが、体外受精は“補助医療”といわれるとおり、あくまで受精の“手伝い”をする治療です。一方、幹細胞はまわりの細胞に対していろいろな因子を出して、細胞の修復や血液の改善機能があるといわれています。幹細胞を卵巣や子宮に直接注入することで、卵巣や子宮の損傷や血流が悪くなっているところの修復が期待されています。幹細胞は脂肪や骨髄から採取する場合は針を刺さねばならないことから痛みを伴いますが、月経血からの抽出であれば、なんの負担もないところも大きなメリットです。
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点滴療法
点滴療法は、患者さまの健康を一番に考え、さまざまな種類の点滴が開発されています。ご自身のご体調に合わせて、最適な点滴を提案していきます。その効果としては、自律神経の調節、疲労回復や美容、健康維持などが期待できます。
抗老化作用として知られる、エクソソーム点滴やNMN点滴も卵巣機能改善作用が期待されており、点滴療法の1つです。
関連ページ:WLC点滴療法
体質改善
卵子や精子の質を保つためには、やはり酸化ストレスや生活習慣が大きく関わりますので、不妊治療を行う場合は、そういった根本的な体質改善も大切です。採れる卵の数が増えたり、今まで受精しなかった卵が受精するようになったケースもあります。それでも『もう年齢的にも体質改善の結果を見ても手遅れかも……』と思われる方は、卵巣自体の予備機能を改善させる幹細胞治療に取り組みましょう。
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診療担当
医師/医学博士 小川誠司
日本生殖医学会 生殖医療専門医
再生医療(不妊)実施責任者
日本産科婦人科学会 指導医
日本産科婦人科学会 専門医
日本女性医学会専門医
月経血幹細胞臨床研究会 学術理事
診療曜日
毎週金曜日
細胞治療の可否は小川医師の診察により決まります。
ご予約に関して
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